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生産者インタビュー

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フロンティアファーマーズのメインコンテンツ。福島県郡山市で農業を営む皆さんにインタビュー取材しました。彼らがどのように「農」に取り組み、受け継ぎ、繋いでいるのか。彼らの生の言葉で…
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#御前人参

#35 大の野菜嫌いが御前人参に魅せられ専業農家へ。先人達が育てた土の力で日本一の人参を作る

株式会社agrity 小野寺 淳さん 「磐梯おろし」とも呼ばれる冷たい西風にさらされる冬の郡山盆地。その風は時に荒ぶり人々を悩ませますが、こと農業においては、風の冷たさが甘みの豊かな冬野菜を育てることにつながっています。 郡山市逢瀬町で野菜やコメを育てる小野寺淳さん。彼が農業に邁進するきっかけとなったのは、まさにそんな寒風の中で育つ甘さ際立つ郡山ブランド野菜「御前人参」との出会いでした。 兼業でスタートし、会社を設立して専業へ。さらに自ら育てた野菜を使ったレストランをオ

#16 料理で地元の野菜に付加価値を。それが居酒屋としての使命

居酒屋安兵衛 店長 早川健児さん 日曜日の朝、郡山市東部のとある畑を訪ねると、ビニールハウスの中で10名ほどのみなさんが大豆の殻むきをしていました。一房ずつ手仕事で豆をはじく根気のいる作業ですが、ハウスには明るい笑い声が響いています。 集まっていたのは、NPO法人郡山農学校のみなさん。2011年7月に設立されました。その定款には「安心安全で美味しい農作物の生産・消費等、地元の農業や食文化に対する理解を深める為の事業を行い、農業を主とした経済活動の活性化を通じて、東日本大震

#14 農家8代目、野菜ソムリエにして教育委員。地元野菜の伝道師が寒さを恵みに育てる「郡山ブランド野菜」

ふじた農園 藤田浩志さん 玉ねぎの「万吉どん」、中ねぎの「ハイカラリッくん」、かぶの「あこや姫」…。ユニークな名前が付けられたこれらの野菜はすべて、統一された規格のもと市内の農家たちによって作られる「郡山ブランド野菜」。郡山が誇る新しい産品です。 郡山を象徴するような野菜を自分たちの手で創り出そう――そんな想いのもと郡山ブランド野菜の認定がスタートしたのは2003年のこと。2007年には現在の「郡山ブランド野菜協議会」が発足し、何百何千という品種の中から郡山の気候風土に合