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生産者インタビュー

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フロンティアファーマーズのメインコンテンツ。福島県郡山市で農業を営む皆さんにインタビュー取材しました。彼らがどのように「農」に取り組み、受け継ぎ、繋いでいるのか。彼らの生の言葉で…
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#ワイン用ブドウ

♯37 湖南の地で挑む前例のないブドウ作り。厳しい冬の寒さが生み出すここだけのシャルドネの味

jardin du lac 小山順平さん 郡山市随一の絶景スポット、湖南町の「布引風の高原」。標高約1,000m 。33基の巨大風車が建ち並び、日本最大級の風力発電施設がある高原として知られています。眼下に猪苗代湖、その先には磐梯山を見渡し、夏はひまわり、秋はコスモスの花が彩る人気の観光地です。 その布引風の高原を見上げる田園地帯の一角に、若々しい枝を伸ばすブドウ畑が広がっています。植えられているのは、白ワインの代表品種「シャルドネ」。その数は約1,000本にも及びます。

#21 パラオでのダイビングインストラクター生活を経て約20年ぶりの故郷へ。いま農業に抱く「追いつかないほどたくさんの夢」

須藤農彩園 須藤佳英さん 郡山の市街地から東へ約25kmに位置する田村町田母神地区。郡山で最も東にある集落の一つです。標高は500~600m。阿武隈高地の山あいに抱かれたこの土地には、これまで何代にもわたり受け継がれてきた豊かな農業の歴史が息づいています。 今回お邪魔した須藤佳英さんのお宅もそんなご家庭の一つ。庭には幹を中心に大きく左右に枝を張った樹齢300年ともいわれる松の古木が雄々しく根付き、苔むした姿が須藤家のその長い歴史を物語っています。 (写真:お父様の大吉さ

#2 300年・15代続く農家がピンチを乗り越えたどり着いた 「里の放牧豚」、絶品の旨味

株式会社ふるや農園 代表取締役 降矢セツ子さん 「私、豚のことなんて何も知らなかったのよ。」 そう言いながらハハハと笑う「ふるや農園」の代表取締役、降矢セツ子さん。郡山市田村町、阿武隈高地の山懐で300年・15代続く農家に嫁ぎ、40年余りになります。1982年にカイワレの大規模な水耕栽培を開始。近年はいちごの通年栽培に取り組み、凍らせたいちごをそのままかき氷にした「かきいちご」も人気ですが、もうひとつ、このふるや農園の経営の大きな柱となっているのが「放牧豚」。郡山市内でた