フロンティアファーマーズ|生産者のストーリー

福島県郡山市。開拓者精神が息づくこの地で農業の世界に生きる人々の姿をインタビュー記事と写真でお伝えします。彼らがどのように「農」に取り組み、受け継ぎ、繋いでいるのか。その想いを、彼らの生の言葉から感じてください。“作り手の顔が浮かぶと、食はもっと美味しく豊かになる”/運営:郡山市

フロンティアファーマーズ|生産者のストーリー

福島県郡山市。開拓者精神が息づくこの地で農業の世界に生きる人々の姿をインタビュー記事と写真でお伝えします。彼らがどのように「農」に取り組み、受け継ぎ、繋いでいるのか。その想いを、彼らの生の言葉から感じてください。“作り手の顔が浮かぶと、食はもっと美味しく豊かになる”/運営:郡山市

マガジン

  • 生産者インタビュー

    フロンティアファーマーズのメインコンテンツ。福島県郡山市で農業を営む皆さんにインタビュー取材しました。彼らがどのように「農」に取り組み、受け継ぎ、繋いでいるのか。彼らの生の言葉で綴ります。

  • マルシェ・朝市

    郡山市内で開催されているマルシェ・朝市をご紹介。いつもより早起きして、お得でどこよりも新鮮な農産物を買いにいきましょう!

  • 飲食店等インタビュー

    フロンティアファーマーズではこれまで、郡山市やその周辺の市や町で農業に取り組む50組もの生産者を紹介してきました。彼らが作った農産物にはそれぞれの個性溢れるストーリーが詰まっていましたが、そのストーリーをより身近に感じるために欠かせないのが、飲食店や販売店の存在です。 50組の生産者を紹介した節目に、フロンティアファーマーズ特別編として、郡山で飲食や販売の仕事に携わる方々が日々どのように食と向き合い、私達に届けてくれているのか、その想いを4回シリーズで取材します。

  • お知らせ

    フロンティアファーマーズからのお知らせ

  • メディア掲載

    郡山の生産者や農産物が取り上げられた記事をご紹介します。

ウィジェット

  • 御前人参レシピ|郡山ブランド野菜|鈴木農場 鈴木…
  • 【ダイジェスト】フロンティアファーマーズ 202…

最近の記事

#53 阿武隈高地の豊かな土で育む米と野菜。全国に発信できるブランドをこの地から生み出したい

Hiro Farm 鈴木 博さん 郡山市の中心部から北東へ7~8km。阿武隈高地の山裾に広がる西田町は、農業が盛んな緑豊かな地域です。郡山を代表する観光地の一つであり、郷土玩具として全国的に有名な張り子人形の工房が集まる民芸の里、「高柴デコ屋敷」はこの西田町にあります。   その西田町で米や多品目の野菜を生産する鈴木博さん。西田町の農家に生まれ育ちましたが、農業を始めたのは40歳を過ぎてからでした。その背景にあったのは、故郷のなりわいをつなぎたいという思いです。   鈴木さ

    • #52 ハラペーニョに込めたい、「旨みと信念」

      古川農園 古川元輝さん 郡山市では、新規就農を志す方向けに、1年かけて栽培技術を学べる、 「こおりやま園芸カレッジ」を毎年開設しています。 実家を継ぐ形で2022年に就農した古川農園・古川元輝さんも、園芸カレッジの卒業生の1人です。 古川さんは専門学校卒業後、歯科技工士として就職をしたところから、キャリアが始まりました。約10年間のキャリアを持つ古川さんが農家に転職して主にチャレンジしているのは、サルサなどには欠かせないメキシコ原産のとうがらし「ハラペーニョ」作りです。ハ

      • #51 夫婦二人三脚で挑戦する農園の名前の由来は「縁(よすが)」

        よすが農園 寺島匠さん 郡山市では、毎年約150人から200人程度が、新規就農者として農業をはじめています。 その中で、約半数程度が県外から移住してきた方など、外部人材の方々です。 富久山町の南小泉に農園を構えるよすが農園の寺島匠さんも、2021年に東京都から郡山市に移住し、新規就農者となった農家さんです。 寺島さんが郡山に移住したきっかけは、奥さんの実家が郡山だったことから。 奥さんとは2013年に当時勤めていたスポーツ用品を販売する会社の同僚として出会い、後にテニス

        • 【2024年版】郡山のマルシェ・朝市開催情報

          郡山市内の各地でマルシェや朝市が開催され、農家さんが旬の野菜をはじめ、果物や花、手作りの農産加工品などを販売しています。 農家直売だから、お得でどこよりも新鮮!顔見知りになればサービスを受けられることも。消費者とお話できるこの機会を楽しみにしている農家さんも多いようです。オススメの食べ方も教えてもらいましょう。 早起きは三文の徳。いつもより早起きして、お買い物に出かけましょう! https://www.google.com/maps/d/embed?mid=1i9D8q

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          【フロンティアファーマーズ特別編】できるだけ多くの地元野菜をお皿に盛り込みたい

          旬のベジカフェバル Best Table 料理長 芹沢 靖夫さん 郡山市民の憩いの場、開成山公園にほど近い街の一角に、木立ちに包まれるように佇むBestTable。ベストな時に、ベストな地元食材を、ベストな調理で――。そんなコンセプトのもと、地元で穫れたばかりの新鮮な野菜をたっぷりと味わえるお店として、いつも多くのお客様で賑わっています。 キッチンで腕を振るう芹沢靖夫料理長は、この道約30年のベテラン。2018年のBest Tableオープン時からこの店の味を守り続けてい

          【フロンティアファーマーズ特別編】できるだけ多くの地元野菜をお皿に盛り込みたい

          【フロンティアファーマーズ特別編】「畑から調理をしている」と言える。 それが自分の誇り

          伊藤和将さん 郡山駅前アーケードの一角にあるItalian MASHIRO(イタリアンマシロ)。キッチンでは、仙台からやって来た一人の料理人が腕を振るっています。名前を音読みして周囲から「わしょーさん」と呼ばれる彼が目指すのは、自ら野菜を作り調理する料理人。郡山での生活を始めてからの3年余りで市内の複数の生産者とつながり、料理で、また農業でも、郡山に新しい風を吹かせ始めています。 なぜ彼は農業をしながら料理を作るのか。Italian MASHIROを訪ね、わしょーさんにお

          【フロンティアファーマーズ特別編】「畑から調理をしている」と言える。 それが自分の誇り

          【フロンティアファーマーズ特別編】 農家さんが一生懸命作る。だから私たちは一生懸命売るんです。

          JA福島さくら 農産物直売施設「あぐりあ」 店長 遠藤 基州さん 毎日新鮮な野菜や果物が並び、多くの人が訪れる直売所。郡山市内には、JAが運営する店舗に加え、地域の商工会や民間の事業者、さらには生産者が直接営業する店舗まで、さまざまな直売所があります。 その中でも新しい施設として多くの人で賑わっているのが、市内安積町にあるJA福島さくらの農産物直売施設「あぐりあ」です。野菜や果物に加え、肉や魚、地元の銘菓など、さまざまな商品を取り揃えています。また、施設内には食事が楽しめ

          【フロンティアファーマーズ特別編】 農家さんが一生懸命作る。だから私たちは一生懸命売るんです。

          【フロンティアファーマーズ特別編】 世界一と胸を張って言える生産者が福島にはたくさんいます

          株式会社しのや 代表取締役 篠原祐太郎さん フロンティアファーマーズではこれまで、郡山市やその周辺の市や町で農業に取り組む50組もの生産者を紹介してきました。彼らが作った農産物にはそれぞれの個性溢れるストーリーが詰まっていましたが、そのストーリーをより身近に感じるために欠かせないのが、飲食店や販売店の存在です。 50組の生産者を紹介した節目に、フロンティアファーマーズ特別編として、郡山で飲食や販売の仕事に携わる方々が日々どのように食と向き合い、私達に届けてくれているのか、

          【フロンティアファーマーズ特別編】 世界一と胸を張って言える生産者が福島にはたくさんいます

          #50 畑をやめるつもりだった父。受け継ぐ4代目の想いは、「たくさんの“欲しい”の声に応えたい」

          濱津農園 濱津和也さん 阿武隈川と谷田川の2つの河川に挟まれた郡山市東部の田村町金屋地区。冬、ここで農業を営む濱津和也さんの畑では、郡山ブランド野菜の「御前人参」や「紅御前」がいきいきとした緑の葉を伸ばします。「ここは砂地なので人参がまっすぐ育ちやすいんです」とい言いながら、きれいに伸びた抜きたての人参を見せてくれました。 この地に生まれ育った濱津さんが農業の道に入ったのは2021年4月のこと。大学進学後は東京で生活していましたが、一つの想いをきっかけに郡山へ戻ってきまし

          #50 畑をやめるつもりだった父。受け継ぐ4代目の想いは、「たくさんの“欲しい”の声に応えたい」

          #49 おいしさの秘密は「圧倒的に水」。猪苗代湖の恵みで育つ郡山の鯉。この文化を残したい

          廣瀬養鯉場 廣瀬 一臣さん 郡山市は、鯉の市町村別生産量で全国1位を誇る食用鯉の一大産地です。かつて郡山では、鯉の切り身を甘辛く煮付けた旨煮が結婚式などの慶事で振る舞われるなど、特別な席に欠かせないごちそうでした。しかし、時代と共に食の志向が移り変わるなか、鯉食に触れる機会は少なくなりました。 そこで 2015年、郡山市は市役所に「鯉係」を設置。「鯉に恋する郡山プロジェクト」と銘打ち、郡山の鯉の魅力を多くの人に広める取り組みをスタートさせました。以来、約 90 店の飲食店

          #49 おいしさの秘密は「圧倒的に水」。猪苗代湖の恵みで育つ郡山の鯉。この文化を残したい

          #48 正解がないのが農業。だから面白い。磐梯山麓で兄弟が貫くそれぞれのこだわり

          つちや農園 土屋 睦彦さん、直史さん 秋。磐梯山を見上げる猪苗代町の田んぼの一角に、奇抜な形をした稲干しのオブジェが毎年現れます。ある年は仙人の顔のように、またある年には羽を広げた大きな鳥のようにも見えます。高さ数メートル、幅は10メートルを超える年もあり、通りすがりの人はみな足を止めます。これを見るために田んぼを訪れる人も少なくありません。   このオブジェを作るのは、土屋直史さん。兄の睦彦さんとともに、猪苗代で8代・約300年続く農家の歴史を受け継ぎ、コメ作りに取り組ん

          #48 正解がないのが農業。だから面白い。磐梯山麓で兄弟が貫くそれぞれのこだわり

          11/12(日) こおりやまの農と食 〜一粒の種から食卓まで〜 開催

          農と食の未来を豊かにする若き農家と料理人のショートムービー 「THINK DISHES GROW VEGETABLES 」公開記念 ポップアップレストラン・ミニシネマ・マルシェ・SAKE BAR・ワークショップなど 観て、食べて、知って、感じて。 こおりやまの農と食を丸ごと味わう特別な 1 日 福島県郡山市による、 郡山と東京を農と食でつなぐポップアップレストラン &マルシェイベント『こおりやまの農と食〜1 粒の種 から食卓まで〜』を開催します。 福島県郡山市の若き野菜

          11/12(日) こおりやまの農と食 〜一粒の種から食卓まで〜 開催

          #47 結婚し妻の実家の跡取りに。チャレンジ精神旺盛な義父のもとトマトづくりの腕を磨く。

          栁田竜二さん 多くの生産者にとって悩みの種となっている後継者問題。農林水産省が発表した「令和4年新規就農者調査結果」によると、令和4年に新規就農した人の数は全国で4万5,840人。前年に比べ12.3%の減少となりました。そのうち、家業等の後継者として農業を継いだ人の数は約3万1,400人。近年で最も多かった2015年の約5万1,000人に比べて約4割減少しただけでなく、その約7割を60歳以上の方が占めました。家業としての農業を持続的に承継できる若い後継者の確保は、多くの生産

          #47 結婚し妻の実家の跡取りに。チャレンジ精神旺盛な義父のもとトマトづくりの腕を磨く。

          #46 父が育てた土が生み出す甘く瑞々しいアスパラガス。その味を継ぎ、生まれ育った風景を守りたい。

          松浦農園 松浦 昇さん ギリシャ語で「新芽」を意味するアスパラガス。その名の通り、地表に顔を出して数日の新芽のうちに収穫されます。成長し過ぎると硬さが増して食べられなくなるため、生産者はその成長に細やかに目を配ります。 福島県におけるアスパラガスの生産は会津地方で特に盛んですが、郡山でもおいしいアスパラガスが多く栽培・出荷されています。市内田村町守山の松浦昇さんは、郡山を代表する若手アスパラガス生産者の一人。ハウス24棟に加え、6,000㎡の土地を使い露地栽培にも取り組ん

          #46 父が育てた土が生み出す甘く瑞々しいアスパラガス。その味を継ぎ、生まれ育った風景を守りたい。

          #45 「良いところは残しつつ時代に合わせアップデートを」。未経験から飛び込んだ肥育農家3代目の挑戦。

          肥育農家 佐々木顕仁さん 福島県産の牛肉の中でも、脂肪の混ざり具合や肉のきめ細かさで特に優れた黒毛和牛だけが名乗ることができる「福島牛」のブランド。そこからさらに高い肉質であることを示す4等級以上の肉は「銘柄福島牛」として市場で高く取引されます。 ここ20年ほどで急速に宅地や商業地の開発が進んだ郡山市の八山田エリア。その外れに、開発の時の流れをひととき忘れさせる風景が残っています。佐々木顕仁さんは、この地で半世紀以上続く肥育農家(家畜市場で子牛を購入・飼育し食肉処理施設に

          #45 「良いところは残しつつ時代に合わせアップデートを」。未経験から飛び込んだ肥育農家3代目の挑戦。

          #44 「ひとまずやってみる。合わないならやめればいい」――予約が絶えないイチゴの味を支える柔らかな取り組み

          イチゴ農家 栁沼宏樹さん 2022年末、福島県で20年ぶりに開発された新種のイチゴが市場に登場しました。その名は「ゆうやけベリー」。「とちおとめ」と「かおり野」の2品種を交配して生まれました。開発に費やした歳月は10年。満を持してのスタートです。 生産初年度となった2022年シーズンにこのゆうやけベリーを手掛けたのは、県内各地から選ばれた14の生産者。郡山市片平町の栁沼宏樹さんはそのうちの一人です。片平町内に11棟のビニールハウスを持ち、年間約7トンのイチゴを生産していま

          #44 「ひとまずやってみる。合わないならやめればいい」――予約が絶えないイチゴの味を支える柔らかな取り組み