フロンティアファーマーズ|生産者のストーリー

福島県郡山市。開拓者精神が息づくこの地で農業の世界に生きる人々の姿をインタビュー記事と…

フロンティアファーマーズ|生産者のストーリー

福島県郡山市。開拓者精神が息づくこの地で農業の世界に生きる人々の姿をインタビュー記事と写真でお伝えします。彼らがどのように「農」に取り組み、受け継ぎ、繋いでいるのか。その想いを、彼らの生の言葉から感じてください。“作り手の顔が浮かぶと、食はもっと美味しく豊かになる”/運営:郡山市

マガジン

ウィジェット

記事一覧

#50 畑をやめるつもりだった父。受け継ぐ4代目の想いは、「たくさんの“欲しい”の声に応えたい」

濱津農園 濱津和也さん 阿武隈川と谷田川の2つの河川に挟まれた郡山市東部の田村町金屋地区。冬、ここで農業を営む濱津和也さんの畑では、郡山ブランド野菜の「御前人参」…

#49 おいしさの秘密は「圧倒的に水」。猪苗代湖の恵みで育つ郡山の鯉。この文化を残したい

廣瀬養鯉場 廣瀬 一臣さん 郡山市は、鯉の市町村別生産量で全国1位を誇る食用鯉の一大産地です。かつて郡山では、鯉の切り身を甘辛く煮付けた旨煮が結婚式などの慶事で振…

#48 正解がないのが農業。だから面白い。磐梯山麓で兄弟が貫くそれぞれのこだわり

つちや農園 土屋 睦彦さん、直史さん 秋。磐梯山を見上げる猪苗代町の田んぼの一角に、奇抜な形をした稲干しのオブジェが毎年現れます。ある年は仙人の顔のように、またあ…

11/12(日) こおりやまの農と食 〜一粒の種から食卓まで〜 開催

農と食の未来を豊かにする若き農家と料理人のショートムービー 「THINK DISHES GROW VEGETABLES 」公開記念 ポップアップレストラン・ミニシネマ・マルシェ・SAKE BAR・ワ…

#47 結婚し妻の実家の跡取りに。チャレンジ精神旺盛な義父のもとトマトづくりの腕を磨く。

栁田竜二さん 多くの生産者にとって悩みの種となっている後継者問題。農林水産省が発表した「令和4年新規就農者調査結果」によると、令和4年に新規就農した人の数は全国で…

#46 父が育てた土が生み出す甘く瑞々しいアスパラガス。その味を継ぎ、生まれ育った風景を守りたい。

松浦農園 松浦 昇さん ギリシャ語で「新芽」を意味するアスパラガス。その名の通り、地表に顔を出して数日の新芽のうちに収穫されます。成長し過ぎると硬さが増して食べら…

#45 「良いところは残しつつ時代に合わせアップデートを」。未経験から飛び込んだ肥育農家3代目の挑戦。

肥育農家 佐々木顕仁さん 福島県産の牛肉の中でも、脂肪の混ざり具合や肉のきめ細かさで特に優れた黒毛和牛だけが名乗ることができる「福島牛」のブランド。そこからさら…

#44 「ひとまずやってみる。合わないならやめればいい」――予約が絶えないイチゴの味を支える柔らかな取り組み

イチゴ農家 栁沼宏樹さん 2022年末、福島県で20年ぶりに開発された新種のイチゴが市場に登場しました。その名は「ゆうやけベリー」。「とちおとめ」と「かおり野」の2品種…

#43 アニマルウェルフェアに基づくストレスのない環境から生まれる「本宮烏骨鶏」の平飼い卵。その濃厚な味わい

一般社団法人本宮烏骨鶏生産組合 鶏舎リーダー 大塚利明さん 近年、スーパーや農産物直売所の卵売り場で「平飼い」の文字を目にする機会が増えてきました。平飼いとは、鶏…

#42 120年続く「阿久津曲がりねぎ」のおいしさを次の世代へ。親子で取り組む伝統野菜の継承

阿久津曲がりねぎ保存会 橋本昌幸さん、橋本典彦さん 郡山市の伝統野菜として知られる「阿久津曲がりねぎ」。名前の通り、スーパーなどでよく見かけるまっすぐなねぎとは…

♯41 「この地の田んぼを減らしたくない―」。安積疏水140年の歴史をつなぐ女性生産者の想い

鈴木農園 鈴木麻友さん 郡山の広く美しい田園風景を支える母なる水路、安積疏水。2022年、通水140年の節目を迎えました。高低差を生かして猪苗代湖から郡山盆地へと流れ下…

♯40 横浜から母のふるさと郡山へ。農業は「自分のやり方一つで未来をいくらでも変えられる仕事」

きゅうり農家 濵野 泰之さん 郡山市東部、市街地から見て阿武隈川の対岸に位置する横川町。郡山駅から直線距離で2kmあまりの近さですが、起伏のある土地には今も多くの緑…

♯39 「まずは自分が楽しむこと」で生まれる、みずみずしさ際立つ「おとなのピーマン」

floating gold farmers 荒谷瑞穂さん 小野町を含む田村地域一帯は全国有数の葉タバコの生産地。都道府県別の生産量で福島県は毎年上位にランクインし、その多くが田村地域…

♯38 40代1,200年続く旧家を受け継ぐ気鋭の経営者。震災を経て辿り着いた「必要とされるものを作る」農業

株式会社なかた農園 中田幸治さん 郡山市内で収穫される農産物の中には、市や県の枠を飛び越え全国の多くの人々の食を人知れず支えるものもたくさんあります。5年目を迎え…

郡山発・福島食材の未知なる魅力を堪能するスペシャルディナーイベント『ローカリアンディッシュこおりやま vol.1』 9/3(土)〜4(…

郡山・福島が育む多様な食材を、趣向を凝らしたメニューで存分に味わうスぺシャルディナーイべント『ローカリアンディッシュこおりやま vol.1』が、9月3日(土)~4日(日)の2…

「今こそ地元のものを。わざわざ地球の裏から買うんじゃなくてね」。2022年に100回を迎える「あぐり市」

かつては多くの市民が買い物に訪れ賑わった郡山中町の「なかまち夢通り」。市街地の空洞化などの影響でかつてのような賑わいは見られなくなりましたが、週末にはさまざまな…

#50 畑をやめるつもりだった父。受け継ぐ4代目の想いは、「たくさんの“欲しい”の声に応えたい」

濱津農園 濱津和也さん 阿武隈川と谷田川の2つの河川に挟まれた郡山市東部の田村町金屋地区。冬、ここで農業を営む濱津和也さんの畑では、郡山ブランド野菜の「御前人参」や「紅御前」がいきいきとした緑の葉を伸ばします。「ここは砂地なので人参がまっすぐ育ちやすいんです」とい言いながら、きれいに伸びた抜きたての人参を見せてくれました。 この地に生まれ育った濱津さんが農業の道に入ったのは2021年4月のこと。大学進学後は東京で生活していましたが、一つの想いをきっかけに郡山へ戻ってきまし

#49 おいしさの秘密は「圧倒的に水」。猪苗代湖の恵みで育つ郡山の鯉。この文化を残したい

廣瀬養鯉場 廣瀬 一臣さん 郡山市は、鯉の市町村別生産量で全国1位を誇る食用鯉の一大産地です。かつて郡山では、鯉の切り身を甘辛く煮付けた旨煮が結婚式などの慶事で振る舞われるなど、特別な席に欠かせないごちそうでした。しかし、時代と共に食の志向が移り変わるなか、鯉食に触れる機会は少なくなりました。 そこで 2015年、郡山市は市役所に「鯉係」を設置。「鯉に恋する郡山プロジェクト」と銘打ち、郡山の鯉の魅力を多くの人に広める取り組みをスタートさせました。以来、約 90 店の飲食店

#48 正解がないのが農業。だから面白い。磐梯山麓で兄弟が貫くそれぞれのこだわり

つちや農園 土屋 睦彦さん、直史さん 秋。磐梯山を見上げる猪苗代町の田んぼの一角に、奇抜な形をした稲干しのオブジェが毎年現れます。ある年は仙人の顔のように、またある年には羽を広げた大きな鳥のようにも見えます。高さ数メートル、幅は10メートルを超える年もあり、通りすがりの人はみな足を止めます。これを見るために田んぼを訪れる人も少なくありません。   このオブジェを作るのは、土屋直史さん。兄の睦彦さんとともに、猪苗代で8代・約300年続く農家の歴史を受け継ぎ、コメ作りに取り組ん

11/12(日) こおりやまの農と食 〜一粒の種から食卓まで〜 開催

農と食の未来を豊かにする若き農家と料理人のショートムービー 「THINK DISHES GROW VEGETABLES 」公開記念 ポップアップレストラン・ミニシネマ・マルシェ・SAKE BAR・ワークショップなど 観て、食べて、知って、感じて。 こおりやまの農と食を丸ごと味わう特別な 1 日 福島県郡山市による、 郡山と東京を農と食でつなぐポップアップレストラン &マルシェイベント『こおりやまの農と食〜1 粒の種 から食卓まで〜』を開催します。 福島県郡山市の若き野菜

#47 結婚し妻の実家の跡取りに。チャレンジ精神旺盛な義父のもとトマトづくりの腕を磨く。

栁田竜二さん 多くの生産者にとって悩みの種となっている後継者問題。農林水産省が発表した「令和4年新規就農者調査結果」によると、令和4年に新規就農した人の数は全国で4万5,840人。前年に比べ12.3%の減少となりました。そのうち、家業等の後継者として農業を継いだ人の数は約3万1,400人。近年で最も多かった2015年の約5万1,000人に比べて約4割減少しただけでなく、その約7割を60歳以上の方が占めました。家業としての農業を持続的に承継できる若い後継者の確保は、多くの生産

#46 父が育てた土が生み出す甘く瑞々しいアスパラガス。その味を継ぎ、生まれ育った風景を守りたい。

松浦農園 松浦 昇さん ギリシャ語で「新芽」を意味するアスパラガス。その名の通り、地表に顔を出して数日の新芽のうちに収穫されます。成長し過ぎると硬さが増して食べられなくなるため、生産者はその成長に細やかに目を配ります。 福島県におけるアスパラガスの生産は会津地方で特に盛んですが、郡山でもおいしいアスパラガスが多く栽培・出荷されています。市内田村町守山の松浦昇さんは、郡山を代表する若手アスパラガス生産者の一人。ハウス24棟に加え、6,000㎡の土地を使い露地栽培にも取り組ん

#45 「良いところは残しつつ時代に合わせアップデートを」。未経験から飛び込んだ肥育農家3代目の挑戦。

肥育農家 佐々木顕仁さん 福島県産の牛肉の中でも、脂肪の混ざり具合や肉のきめ細かさで特に優れた黒毛和牛だけが名乗ることができる「福島牛」のブランド。そこからさらに高い肉質であることを示す4等級以上の肉は「銘柄福島牛」として市場で高く取引されます。 ここ20年ほどで急速に宅地や商業地の開発が進んだ郡山市の八山田エリア。その外れに、開発の時の流れをひととき忘れさせる風景が残っています。佐々木顕仁さんは、この地で半世紀以上続く肥育農家(家畜市場で子牛を購入・飼育し食肉処理施設に

#44 「ひとまずやってみる。合わないならやめればいい」――予約が絶えないイチゴの味を支える柔らかな取り組み

イチゴ農家 栁沼宏樹さん 2022年末、福島県で20年ぶりに開発された新種のイチゴが市場に登場しました。その名は「ゆうやけベリー」。「とちおとめ」と「かおり野」の2品種を交配して生まれました。開発に費やした歳月は10年。満を持してのスタートです。 生産初年度となった2022年シーズンにこのゆうやけベリーを手掛けたのは、県内各地から選ばれた14の生産者。郡山市片平町の栁沼宏樹さんはそのうちの一人です。片平町内に11棟のビニールハウスを持ち、年間約7トンのイチゴを生産していま

#43 アニマルウェルフェアに基づくストレスのない環境から生まれる「本宮烏骨鶏」の平飼い卵。その濃厚な味わい

一般社団法人本宮烏骨鶏生産組合 鶏舎リーダー 大塚利明さん 近年、スーパーや農産物直売所の卵売り場で「平飼い」の文字を目にする機会が増えてきました。平飼いとは、鶏卵の生産において長く一般的な飼育方法となっている「ケージ飼い」ではなく、鶏たちに十分な活動スペースを与え自然に近い形でストレスなく産卵を促す飼育方法のことです。 安心・安全な食品を求める消費者が増える中、家畜にとって快適な環境で飼育しストレスや疾病を減らすことで安全な畜産物の生産につなげる「アニマルウェルフェア」

#42 120年続く「阿久津曲がりねぎ」のおいしさを次の世代へ。親子で取り組む伝統野菜の継承

阿久津曲がりねぎ保存会 橋本昌幸さん、橋本典彦さん 郡山市の伝統野菜として知られる「阿久津曲がりねぎ」。名前の通り、スーパーなどでよく見かけるまっすぐなねぎとは違い、大きな弧を描いた姿をしています。郡山市の中心部から北東へ約3km。阿武隈川の東岸に位置する阿久津町では、今からおよそ120年前からこのねぎが作られてきました。 2022年2月、阿久津曲がりねぎは、農林水産省の「地理的表示(GI)保護制度」に登録されました。地理的表示(GI)保護制度とは、「地域ならではの自然的

♯41 「この地の田んぼを減らしたくない―」。安積疏水140年の歴史をつなぐ女性生産者の想い

鈴木農園 鈴木麻友さん 郡山の広く美しい田園風景を支える母なる水路、安積疏水。2022年、通水140年の節目を迎えました。高低差を生かして猪苗代湖から郡山盆地へと流れ下るその水路は市内西部一帯に広範囲に張り巡らされ、郡山を全国屈指の米どころへと育てました。 市内安積町で長く米作りを手掛ける鈴木農園では、そんな安積疏水の豊かな流れに守られながら、代々家族で米作りに励んできました。田んぼは安積町のあちこちに広がり、その面積は62町歩を誇ります。 田んぼにお邪魔すると、若い女

♯40 横浜から母のふるさと郡山へ。農業は「自分のやり方一つで未来をいくらでも変えられる仕事」

きゅうり農家 濵野 泰之さん 郡山市東部、市街地から見て阿武隈川の対岸に位置する横川町。郡山駅から直線距離で2kmあまりの近さですが、起伏のある土地には今も多くの緑が残ります。 「以前このあたりの酸素濃度を測ったら、酸素カプセルに近いほどの酸素濃度がありました。そのせいか、他の場所からここに来て泊まると、みなさん“熟睡できる”と言ってくれるんです。」 そう教えてくれたのは、この地で2018年に農業を始め、現在主にきゅうりを栽培する濵野泰之さん。きゅうりは成長が非常に速く

♯39 「まずは自分が楽しむこと」で生まれる、みずみずしさ際立つ「おとなのピーマン」

floating gold farmers 荒谷瑞穂さん 小野町を含む田村地域一帯は全国有数の葉タバコの生産地。都道府県別の生産量で福島県は毎年上位にランクインし、その多くが田村地域で生産されてきました。しかし、喫煙人口の減少に加えて東日本大震災、さらにそれに伴う原発事故の影響で、葉タバコ農家の数は大きく減少。代わってこの地域で近年大きく生産量を増やしているのがピーマンです。 荒谷瑞穂さんも、生まれ育った小野町でピーマンを手掛ける生産者の一人。2021年から本格的に野菜作

♯38 40代1,200年続く旧家を受け継ぐ気鋭の経営者。震災を経て辿り着いた「必要とされるものを作る」農業

株式会社なかた農園 中田幸治さん 郡山市内で収穫される農産物の中には、市や県の枠を飛び越え全国の多くの人々の食を人知れず支えるものもたくさんあります。5年目を迎えたフロンティアファーマーズ。今年度第一回にご紹介するのは、そんな野菜を作る「なかた農園」の代表、中田幸治さん。25名の従業員を抱える気鋭の農業経営者です。もしかしたら、これを読んでいるあなたも一度は、中田さんが作ったネギを食べたことがあるかもしれません。 40代、1200年を超える歴史を持つという旧家に生まれ育っ

郡山発・福島食材の未知なる魅力を堪能するスペシャルディナーイベント『ローカリアンディッシュこおりやま vol.1』 9/3(土)〜4(日)の2日間限定開催!

郡山・福島が育む多様な食材を、趣向を凝らしたメニューで存分に味わうスぺシャルディナーイべント『ローカリアンディッシュこおりやま vol.1』が、9月3日(土)~4日(日)の2日間限定で、郡山市内のイタリアンレストラン「catoe」にて開催されます。 イベントの主催は、東京広尾「Bistro Némot」根本憲仁シェフ×「catoe」加藤智樹シェフ×「鈴木農場」4代目 鈴木智哉。 昨年11月にキックオフイベントとして行われた「こおりやまの農と食」から1年、再び2人のシェフと

「今こそ地元のものを。わざわざ地球の裏から買うんじゃなくてね」。2022年に100回を迎える「あぐり市」

かつては多くの市民が買い物に訪れ賑わった郡山中町の「なかまち夢通り」。市街地の空洞化などの影響でかつてのような賑わいは見られなくなりましたが、週末にはさまざまなイベントが開催されるなど、賑わいの創出に向けた取り組みが続いています。 そんなイベントの一つとして開催されているのが「あぐり市」。今日の郡山の「農」と「食」の関わり合いに大きな役割を果たしてきたイベントで、7月から12月までの毎月一回、うすい百貨店前のスペースにたくさんの農産物が並べられます。とりわけ8月と12月には