#44 「ひとまずやってみる。合わないならやめればいい」――予約が絶えないイチゴの味を支える柔らかな取り組み
イチゴ農家
栁沼宏樹さん
2022年末、福島県で20年ぶりに開発された新種のイチゴが市場に登場しました。その名は「ゆうやけベリー」。「とちおとめ」と「かおり野」の2品種を交配して生まれました。開発に費やした歳月は10年。満を持してのスタートです。
生産初年度となった2022年シーズンにこのゆうやけベリーを手掛けたのは、県内各地から選ばれた14の生産者。郡山市片平町の栁沼宏樹さんはそのうちの一人です。片平町内に11棟のビニールハウスを持ち、年間約7トンのイチゴを生産していま